8月上旬にGC/MS（ガスクロマトグラフ質量分析計）を更新しました。

新しいGC/MSには更新されたパージ・トラップ濃縮導入装置に加え、ヘッドスペースサンプラーも接続しています。共に、主に水中の揮発性有機化合物の定量分析や定性分析に使用しています。ヘッドスペース法は粘度の高い液体、固体等の様々な形態のサンプルに対応可能な手法であるため環境分析以外の成分分析においても高感度で分析することが可能です。

※ヘッドスペースとは物の上部の空間という意味で、わかりやすく例えると、ウイスキーの瓶のふたを開けるといい香りがしますが、これはウイスキー（液体）の中に溶けているアルコール類などの揮発成分の一部がガスとなって液体の上部の空気と混ざり合って人間の鼻を刺激するからです。そのいい香りのする気相の一部をGC/MSに導入して成分を分析しているといえばイメージできるでしょうか。

◆GCMS-QP2020NX